ゴリラ農園

霊長類としての尊厳を守るためのブログ

寝て治ったら医者はいらない

風邪をひいた。

その日は木曜という事もあり、普段行く内科が休診日だったので過去に1度だけ行ったことのある内科に行った。

 前に行ったときも木曜日で、風邪で意識を朦朧とさせながら老人たちがノロノロと診察室へ雑談しに行くのをひたすらに待つ苦行だった塩辛い思い出があるので全く気乗りしない。

 

入った瞬間に老人が大声で受付に怒鳴り込んでいた。精神的にも肉体的にも健康的なアピールをしているのか、彼の抱える問題は知る由もないが、ただひたすらにうるさい。

老人の大声、受付をたたく音、杖で床を叩く音の3つの不協和音が独自のリズムを受付全体に響かせている。オーディエンスは大盛り下がり。

受付のお姉さんも「大変申し訳ございません」と、若干バグってきてるのかな?と思わんばかりの謝罪一点張りで、自分の持つ最強のカードを常に出し続けるパワープレイで老人に対抗している。

完全に感情を冷えつかせながら受付の待機列に並んでいると「医院長呼んで来い」と喚き続けるジジィが別室にフェードアウトされて受付が通常営業に変わった。

 

想像通り、しばらく待った後に診察して無事に薬を受け取ることができたが、まぁ~この薬が効かない。

喉が死ぬほど痛く、唾液を飲み込むだけでも激痛が走り気絶してしまう。そんな痛みが続く中、薬も飲んでいることだし寝るほかない状況、完全に地獄。スマホやPCをいじろうにも寝すぎて頭が痛いのか、何もする気が起きないため寝るしかない。精神と肉体の仮死状態が延々と続く。

長い夜を越え、朝になっても体調が依然ドブのままだったので処方された薬の説明欄を見ると、葛根湯と口内炎の薬を処方されていた。

弱いよォ~~!もっと強いのをくれよ、すげェ効いて意識とンじまうほど強烈な奴をよォ~~!葛根湯って風邪のひきはじめのかる~~~~い症状をまったり治すやつじゃないんか、そもそも生活の基盤が傾いているので葛根湯でひきはじめの風邪がまったり治るほどの生活を送れるわけがない。

そして口内炎の薬もなぜ口内炎の薬なのか、もはや喉の痛みは口内炎の域を逸脱している。老人向けの処方なのか、かなり長い目での完治を夢見た処方に思えた。体調の改善がみられなかったから、俺は泣く泣く金曜を有休にして再び永い眠りにつくハメになった。

長い時間寝ていると、俺がこんなにもつらくさみしい思いをしているのに地球は回り続けている、という宇宙の法則にイラついてしまう。精神の病が併発したのか、もういっそ殺せよという気持ちにすらなる。

 

土曜になっても以前体調が変わらなかったから他の内科に行ったんだけど、そこで貰ったいつもの薬が超効いた。これだよ、これこれ。

俺の木金はなんだったのか、25歳になって急に風邪の治りが遅くなったのかと思ってちょっとかなりアンニュイになってた部分もあるというのに。

 

健康は最高。