ゴリラ農園

霊長類としての尊厳を守るためのブログ

厚かましいファンレター

先週の金曜日の夜、LET IT DIEっていうゲームのTシャツが欲しくて池袋まで行った。Tシャツは売ってなかったから買えなかったが、暇なオタク2人が池袋で晩酌をする予定を立てていたので参加した。

そのオタク2人は以前に突然「彼女ができた」という誰も得をしないホラを吹いてきたオタクとそのホラに踊らされたオタクだった。(過去記事にかいた)

nu26e.hatenablog.com

 

周りが男女混成のグループで飲んでいる中、我々はしっとりと酒を煽っていた。そんな中で、映画「ローガン」に出てくるダフネ・キーンの話になった。なんでその話になったかは忘れたが、ファンレターを出そうという話になった。しかし、ダフネ・キーンは12歳。12歳にファンレターを出す24歳どもはブタ箱にポイされても何らおかしくはない。

そもそも、12歳の立場からしたら日本のオタクどもからGoogle翻訳を頼りにしたつたない英文で綴られたファンレターとブロマイド(海外の俳優はブロマイドを添付するとサインして返してくれるという噂がある)が送られてきたら普通にキモいと思う。親もウンコバエにたかられたら不快になって殺し屋とか派遣すると思うし。俺だったらそうする。

 

なぜファンレターを出すという話になったかというと、この3人で構成されるLINEグループは、当初「クロエ会」という名前のグループだった。海外の女優のクロエ・モレッツを崇め奉るための秘密結社的な側面を持つ(持たない)グループで、キック・アスを見て豚のように喚きながら結成された。

ハマり散らかしていた当時、ファンレターを出すとサインして返してくれるという都合の良い部分だけを鵜呑みにしてファンレターを書こうとした。結果的にファンレターを書くために3人で集まった時点で別のことをしだしてファンレターに身が入らなかったため、誰も2行以上の英文を書くことができなかった。そもそも「ブロマイド入れるからサインして送り返してくれ」という、顔が引きつるほど厚かましいお願いをするための英語を我々は知らなかった。

結局ファンレターが出されることはなく厚かましいお願いをしてストレスを与える行為は未遂に終わった。その件を持ち出されて「クロエ会とか言ってるくせに誰もファンレターすら出してないじゃん」ってなった。

 

そこから、延々とダフネ・キーンにファンレターを出すの出さないの、お前が出したら俺も出すけどお前が出すまで俺が出したかはわからないだの、シュレディンガーのファンレターみたいな話になった。金曜の夜に、12歳の子役にファンレターを出すか出さないかで30分くらいモメていた。結局出さないことになった。賢明。

 

帰り際に駅の近くでカップルが熱烈に抱き合っていた。俺は嫉妬から凝視した。「なにを盛りあっているんだ」と、ガン見していたらカップルの彼女の方とガッツリ目が合ってしまった。立場的に考えて、明らかにこちらが弱者であることは明白だった。俺はすごく気まずくなった。同時に、小学生の頃に公園でキスしてるカップルをガン見していたら自転車で転んで肘にすげえデカい擦り傷を作ったことを思い出した。

人間の本質は変わらない…

あの女はそれを教えてくれたんだな…きっと…

 

ちなみに今のグループ名は「ダフネ・キーン会」です。参考までに