ゴリラ農園

霊長類としての尊厳を守るためのブログ

マッチングアプリモルモット

あらすじ

突如として目的を告げられず呼び出された俺は、集合場所に着いてから「マッチングアプリで一人で会うのが気まずい」という理由で呼び出されたことを知る。

相手がサクラだったので誰も来ず、いきなり初対面の人間と話すということもなく終了したが、マッチングアプリの使い方をレクチャーされ深淵に片足を突っ込んでいく…

 

 

 前回、アル中が作ったアル中のためのマッチングアプリについて書いたが、今回は別のアプリを紹介された。これって人体実験じゃないですか?彼女できたことないやつがマッチングアプリ使うとどうなるかっていう検証?これモニタリング?

 

それはともかく、巷では何かとセフレ募集の温床のように囁かれているTinderの使い方を教えてもらった。これは俺が『ネトゲで知らない人と会話する感覚に近い』という言葉に釣られてしまったからである。中学生の頃の純粋にネット上で気兼ねなく交流できていたあの体験をもう一度してみたいと思ったからだ。最近では何のゲームをやるにしろ、誰か知り合いがやっていないと長続きしないことが大半なので、誰か知らない人と会話するといった体験をすることがない。その状態の人間を誘い込むには魅力的な言葉だった。

 

 アル中御用達アプリと同じような要領でアプリの登録を済ませる。他にロクな画像がないのでアイコンもアル中アプリと同じにした。

登録名だが、本名を晒したくないので、登録している友人を参考に名前のイニシャルだけにした。

 

右スワイプでいいね(好み)、左スワイプでいいえ(好みじゃない)といった感じで女性を捌いていく。後にいいねといいえを繰り返しているうちに、自分はいつからスワイプ一つで他人を判断できるような高尚な人間になったんだと自己嫌悪に陥るがそれはまた別の話となる。

 

 このアプリも基本的にプロフィール写真と簡単なプロフィールが記載されているだけ。あとは、お互いにいいねをした時にだけメッセージが送れるようになるという地獄のような仕様となっている。

 

プロフィールだが、身体目的NGとかセフレは募集してませんなど、

巷で聞いていたような股ユル大納言アプリではなさそう。

 

エアプが流した風評被害だったのか…と思っていると、一概にそうではないようだ。

プロフィールを見ていくと、ソレっぽい怪しい人物が多い。プロフィールに何の記載もなく顔写真のみ。

そして、その他の特徴として自分のイニシャル一文字だけのメン・イン・ブラックのエージェントみたいな奴らだ。

まいった。俺は図らずして性のパートナー募集メインで活動している人間と同じような名前にしてしまっていたのだ。全員が全員そうでないにしろ、第一印象はあまりよくないだろう。それに名前も変えられない。

 

 映画好きっぽい当たり障りのないプロフィールにして、人畜無害で健全な人間であるという無駄なアピールをしつつスワイプをしていく。

基本的に映画が好きそうな人をいいねしていき、数日するとマッチしたという通知がくる。意気揚々とメッセージを送るとサクラだった。人の心を弄んだ外道に高温の油を飲ませてやりたいと思った。

 

 その後、何件か真っ当な人間とマッチが成立して可愛いやんけオイと思いながらメッセージのやり取りを行うも、長く続かない。こっちが質問して相手が返すだけの質疑応答を1度2度やって返信なしの状態になる。高温の油を飲ませてやりたいと思った。

 

お互いに素性を知らない状態だとメッセージを送るも送らないも自由だし、面倒になったらマッチ解除してメッセージを送れないようにすることもできる。人は残酷な生き物である。

ファーストコンタクトをするにあたって、死ぬほどつまらない挨拶をしているという自負はある。でも挨拶からいきなり相手の興味を引ける人間であれば苦労はしない。

プロフィールも「ボールペン・黒・油性」レベルの事しか書いていないので、マッチ相手を男性に変更して世に蔓延る男のプロフィールを参考にしようかと思ったが、スカしたイケメンを見ると反吐が出るのでやめた。

 

そもそも、こんなもの(暴論)で彼女ができるとも思っていないので、プロフィールを映画とかアメコミ好きという面で押していき、お互いの土俵の上で勝負してみようと思う。目標は映画・アメコミ好きの友達を作るということで、飽きずに続けていたらまた書きます。メッセージが続かないからもうほとんど飽きてるけど…

 

 

 

余談だが、スワイプしていたら”知り合い”が出てきたので相手に誰がいいねしたかの通知がいく超いいねみたいなやつに課金した。