ゴリラ農園

霊長類としての尊厳を守るためのブログ

「お父さんとお母さんはね、マッチングアプリで知り合ったんだよ」って自分の子供に言えるか?

絶対言えよ。 

 

 先日、友人が紹介したい女の子がいるということで会ってきた。

元々はクズ達3人で新年会をやる予定だったので、そこに参加してもらう形で会うこととなっていた。そもそもの話だが、1対1で会う度胸がないので、友達が居なければ直接会うことはなかっただろう。

 

 何故か、友人はその人に関する一切の情報を提供してくれないし、どういう人とか趣味とか聞いたら聞いたで「お、こいつ必死だなw」と思われるんじゃないかという被害妄想から何も聞かずにいた。

唯一提供された情報が、数年間彼氏がいないらしいということ。

つまりソロ活動の継続年数で言えば俺の方が先輩である。何も恐れることはない。

 

 当日は女の子と合流する前に別の店で「一杯アルコールを入れて精神の土台を作ってから行こう」ということになり、HUBで一杯引っ掛けてから向かったが、そもそも内心どういう感情で会ったらいいのかわからないのもあり、乗り気でない部分があったので精神状態がほぼ”無”に近い状態にいた。禅の心はここにある。

 

 先に店に入り、笑顔がジミー大西にそっくりの店員に席へと案内されると、すだれで席が区切られている半個室のような席だった。

こちらの席の隣にもう1組用の席があったのだが、関係が冷え込んでいるように見えるカップルが陰鬱とした空気のなか食事をしているのが透けて見える。

こういう離婚調停中の夫婦みたいな光景を見るとカップルってマジでわけわかんねぇ雇用形態なんだなって思う。

 

 しばらくすると、女の子が到着する。俺はコンセプトカフェ以外で女性と会話することが皆無なため、しどろもどろになりながら挨拶をしていた気がする。

いきなり自己紹介とか街コンのようなことをすると、ガチガチに緊張したまま糞つまらない発言をする可能性が限りなく高いので、まず紹介してくれた友人との絡みをしつつ雑談をしていたが、紹介してくれた友人自身は会話中に様々な糸口からとりあえずデートさせようとしてくる。

どうしたんだお前、早く帰りたいのか?

 

しかし、思わぬところで雑談の方向性が歪曲してしまい、とんでもねえ性事情の話に発展してしまっていた。

俺は完全にアウェーだった。

なぜなら保健体育で性教育が範囲だった時のテストが98点だった過去を持つ”貞操観念”の擬人化なので。

繰り広げられる(性の)雑談を聞いていると、どうやらこの女の子も相当クセのある人物であるということが伺える。内容は伏す。

 

 雑談をしていくなかで、マッチングアプリで知り合った人と付き合ったことがあるという話から、マッチングアプリの話になる。

俺の知り合いにもマッチングアプリを使ってワンナイトラブを繰り広げている外道が何人かいるので、マッチングアプリというものに対して「性のパートナー探しのためのみだらなアプリ」という先入観がある。(その先入観のおかげで童貞は使ってはいけないアプリだと思っていた。)

当然のごとく、俺にも飛び火して「お前もマッチングアプリを入れろ」という話になってしまう。

とりあえずは、いきなりゴリゴリのマッチングアプリを使うよりも軽めのモノがあるようで、近くで飲んでいる人とマッチングできるアプリを紹介してもらった。

数キロ県内で飲んでいる人が一覧で表示され、完結なプロフィールとその人の写真を見ることができる。(マッチングアプリ要素)

このアプリを使って赤の他人と盃を交わせる人間であれば何も苦労しないのではという気持ちがあったが、使い方のレクチャーを受ける。

レクチャーを受けていくと、その日に飲んだりする必要もなく、アプリ内でメッセージのやり取りをして後日改めてご飯とか行けばいいらしい。なるほど、簡単に言ってくれるじゃん。面白ェ女。

 

 使い方をおさらいすると、近くで飲んでいる人のプロフィールを見て、いい感じならいいね(アプリ内ではいいねをGood vibesというらしい)を押す。相手にいいねをした通知がいくので、相手がプロフィールとかを見た上で「まぁ今後の出方次第では飲んでやらなくもない」と感じたらいいねが返ってくる。

ただし、本気度が高いのであればいいねだけでなくメッセージを送ることによって”俺はお前にワンチャン感じてる”というアピールができる。

なぜなら男のみメッセージの送信が有料だから。恐ろしい話ですよ。急に課金要素出てくるんだから。男ってほんとバカなんだから。誰がやるかよ。

 

このアプリはJoin Usとかいうんだけど毎日およそ正気ではないアル中の妄言のような通知が飛んでくる。

水曜日に「残り2日を乗り越えるために乾杯しよう!」みたいな通知がきたり「乾燥してるから乾杯して潤そう!」など、水という概念に対してアルコール分が含まれている通知ばかりくる。

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日曜の通知も1週間という概念に対する反抗心が凄まじく、月曜の存在をアルコールでかき消そうとしている様子が伺える。(背景は飼い犬ではない)

 

 話を戻すと、このアプリ(Join Us)に登録させられてプロフィールを設定した。この現代社会で顔と名前を晒すことにはとても抵抗があるが、カメラロールにある他撮りを必死に探してプロフィール写真に設定すると、全員アルコールが入っているせいか「いいねしろ!いいねしろ!」という謎の勢いでアドレナリンが出て片っ端からいいねを押していく。微塵も良くはない。既に飲んでいるしもうこれ以上飲みたくない。

 

いいねを連打していると1件だけいいねが返ってきたので「何か送ってみろよ」という”圧”をかけられメッセージを送る。(登録から1週間は無料で送れる。ボケがよ。)

当たり障りのない感じで挨拶をすると挨拶が返ってきた。終了。楽しいマッチングアプリ終了。同じマンションの住民に挨拶するレベルのやり取りで俺のマッチングアプリは終了した。

 

メッセージの送信が無料の期間だったのでそこから話を発展させることもできたのだが、マッチングアプリ入れたてホヤホヤの初心者用チュートリアルみたいに使ってしまうのも申し訳なくなったので終わらせた。偉い。

使い方は完全に理解したので、都心部で複数人で飲んでいて気が大きくなったら使う機会があるかもしれない。それ以外は位置情報サービスをオフにして眠らせておいている。(その後放置していたら男からいいねが来ていたので)

 

 恐ろしい話だが、いいねが返ってくると嬉しい。マッチングアプリにハマる男女の気持ちが少しだけわかる。謎の承認欲求がフワッと満たされていく。

ただしTinderテメーはダメだ。性欲の天下一武道会みたいなアプリなのは知ってんだぞ。

誰かマッチングアプリに自信ニキいたら教えてくれよ。おすすめのアプリをよ。

どうせペアーズとかいうんだろこのサクラどもがよ!!

 

こんなまがいものばかりのアプリなんてやってられん!ワシは部屋に帰る!

 

 

女の子を紹介してもらった結果、クセの強い女友達ができました。