先日、久しぶりにコンセプトカフェへと行った(サクセスストーリー)
メイド喫茶とかに行ったことない友人が行ってみたいからという理由で行ったんだけど、お前彼女いるだろ。遊びじゃねえんだぞ。
元々は、そいつがぽっちゃり喫茶とかいう耳ごこちの悪いところに行きたいと言っていたのだが、当日調べたところ”ぽっちゃり”という単語は枕詞にすぎないという事が判明したのでビビって断念することに。
秋葉原でよくメイド喫茶などのキャッチがいるような通りを歩き、好みで選ばせたところ比較的クラシックなメイド服のメイド喫茶のキャッチに惹かれて簡単に店へと足を踏み入れていた。
店に入ると先客の女の人が1人いて、猫耳のカチューシャを付けているのが目に入る。
お、仕上げてきてんな
そう思っているとカウンター席に通される。初めてということなので店のルール説明があり「店員に触れてはいけない」「店員の写真を撮ってはいけない」等のすでに俺の魂に刻み込まれているようなルールを説明される。
どうやらここの人たちは魔法で人間の姿になっている猫という設定らしく、注文するときは「ニャンニャン」で呼んでくださいと言われ、ニンニンするところは行ったことがあるがニャンニャンするところは初めてなので、気が動転した。注文する時点でのハードルがバカみたいに高い。
一通り説明が終わると、魔法をかけるから目をつぶって下さいと言われ
ちょっとドキドキしながら目をつぶると頭に何かを装着された。
はぁ~~なるほど
完全に理解した。
あの先客は仕上げてきているわけではなかったのだ。
そう仕立て上げられていたのだ。
いま起きている事実をネタに昇華しなくてはと思い、猫耳を装着させられた旨をツイートしたところ、猫耳をつけている状態で自撮りをしろと言われたが絶対に視認したくなかった。
頭についている物体が猫耳のカチューシャであると視認しない限り、それは猫耳カチューシャではない。そう言い聞かせることでしか正気を保つことができなかった。
メイド喫茶などには「ご飯ものとドリンクと好きな店員とチェキを撮る権利」がセットになったお得な初心者用セットのようなものがあるのだが、俺はこれを友人に注文させてチェキを撮らせたかった。
しかし、彼女にバレたら怖いなどという意味のわからない事を言い出したので俺の夢は叶う事がなく非常に残念である。
普通にフードメニューを注文することになり、俺がナポリタンを頼むときに「ニャポリタンで」って言ったら「え?」みたいな反応されたのかなり傷ついている。
俺が悪いんか?
その後とくに何事もなく1時間が経過し、退店する際に頭に装着させられた異物を取り外すと黒い猫耳のカチューシャだった。よかった。これを付けている自分を視認しなくて。
これは本当になぜかわからないのだが、退店後さも当然の流れかのように2軒目のコンセプトカフェを探し始めた。店員も可愛らしくお口直しが必要な店ではなかったのだが、もっと変わったコンセプトの店に行きたいなどと言い出している。
忍者じゃん。忍者しかいないよそんなの。
そう思っていると巫女の格好をしたキャッチがいる。
これこれ!そうだよ、こういうのでいいんだよ。みたいなテンションで普通に店まで案内してもらい2軒目の店が決まる。インターバルを挟めよ。怪我するぞ。
1軒目よりも小ぢんまりとした店内なので、カウンター席に座るとほぼマンツーマンにような感じで接客をされる。
メイド喫茶はわりと放置プレイが多い印象なので、会話したい場合などはこういうところの方がいいですよ。
メイド居酒屋とかいう…メイドがステージで歌って踊るおかげで飲み放題なのに酒を運ぶ人間がいなくなりメニューもなかなか来ない店があるんですけど…そこより断然いいですよ。
席についてくれた巫女がゲームがワカる人だったのでゲームの話ばかりをしていたんだけど、友人が「あっちのほう(店の奥)には何があるのか」とかしきりに店の構造を聞き出そうとしててこいつ強盗の計画立てようとしてんのか?感がすごかった。
素直に不審です。本当にありがとうございました。
結局その店でもチェキを撮ることはなかった。あれだけ楽しく会話をしたのにチェキを撮ることはなかったのだ。
屈辱である。
一緒にコンセプトカフェへ行った人間にチェキを撮らせて罪を現像させることを何よりの生きがいとしている身としてはこれ以上ない屈辱である。
チェキを撮れよ。